こんにちは、錦織です。

先日、とある会社さんでお別れ会が開かれました。

社長を二人三脚でサポートされてきたスタッフさんの退職でした。
その期間、12年。

私がご縁をいただいたのは、そのスタッフさんが入社されてわりとすぐのことで、私もほぼ12年間しっかりお世話になりました。
陰に日向にサポートしてくださり、心から感謝です。

私はお別れ会にお声かけいただいたことを嬉しく思い、参加しました。
けれども社長さんの想いを考えると、なんとも複雑な気持ちでした。

 


昔、退職されるスタッフさんにプレゼントを渡したいと言って注意を受けたことがある

というのも、前の会社のとき、まだ責任ある立場になく働いていたころのことです。
とてもとてもお世話になった取引先のスタッフさんが退職されると聞いて、その方にプレゼントを渡したいと当時の上長に伝えました。
そうしましたところ、
「それは(取引先の)社長の立場からすると微妙だからやめたほうがいい」
と注意を受けました。

やめたほうがいい理由はヘッドハンティングの場合もあるから、もしそうだった場合、社長の気持ちを考えてみろ、ということでした。

そのようなわけで、退職されるスタッフさんにごあいさつはしましたが、プレゼントは準備しませんでした。
その時は、退職するスタッフさんに対しての社長の気持ちをみじんも考えていなかったなと反省しました。


社長の気持ち

組織を束ねる社長さんは「社員は辞めていくもの」と腹をくくっている方も多いと思います。
しかし、例えば
「やっとこのところ任せられるようになったばかりなのに・・」
「とても信頼して任せていたのに、辞めるのか・・!」
といった気持ちになって普通ではないかなと思います。

退職を伝えられたときの衝撃、悲しみ、誰に対してか分からない怒り、でも前に進まなければいけない現状、、
そんな気持ちの変遷があるのではないかなと思います。

まして、12年間二人三脚をされてきたスタッフさんの退職はこの上ない衝撃なのではないかと思います。


今回、気持ちよく送ってあげた社長さん

この度のスタッフさんの退職に際し、社長さんは最大限に笑顔で送り出しました。
いろいろな人に声をかけ、お別れ会を開き、プレゼントを用意し、「これからも縁は続くからね」とスタッフさんを抱きしめていました。

これがもし、私だったらこんな風に送り出せるかなと思いました。
私だったら、気持ちが一周して落ち着いても、「これからどうしよう」「困ったなぁ」「この人にも辞める選択肢があったんだな、気づいてなかった」など、いろいろ頭をぐるぐる回りそうです。

でもしっかり最大限の賛辞と感謝で送り出されていました。
私だったら、こんな風に送り出したあとは、自分で自分にご褒美を上げてしまうなと思いました。

 
会社の規模やスタッフさんによって、退職者が出た場合の痛手は大きく異なると思います。
彩企画は二人の会社ですので、それはそれは大変なことになります。

今回の退職に関し、「退職という選択肢」があることをきちんと認め、かつ12年間の感謝をしっかり伝えきって送り出した社長さんを見て、尊敬の気持ちでいっぱいです。
12年間勤めあげたスタッフさんも大変お疲れ様でした、ありがとうございましたですし、
それにもまして送り出した社長さんに、引継ぎなど事務手続きの他にもさまざまに神経を使われたことだと思うので、本当にお疲れ様でしたという気持ちです。

社長は簡単には会社を辞めることはできない、そんなことも改めて思ったお別れ会でした。

社長さんの支えの一つになれるように精進したいと思いました。

この記事を書いた人



錦織綾

ブランドプランナー 錦織 綾
出身:千葉県千葉市
資格:ブランド・プランナー/産業カウンセラー
趣味:ピアノ、合気道

工務店・住宅業界に特化したWEB制作会社に15年勤務。ウェブディレクターとして500社以上の中小企業のホームページ制作の実績をもつ。特に、各企業のブランディングを行ったホームページ制作を得意としており、数多くの人材採用・顧客集客の成功事例を生み出している。