こんにちは、webディレクター錦織です。

今日は、
CI・MI・BI・VIとは?
CI・MI・BI・VIとはです。

わぁ、英文字ばっかり~~!

これは
CI:コーポレートアイデンティティ
MI:マインドアイデンティティ
BI:ビヘイビア・アイデンティティ
VI:ビジュアルアイデンティティ
の略ですね!

ブランディングにおいて、欠かせない要素です。

「ブランド」というと、どうしても〇ッチとは〇ラダとか、そんなブランド品が思い描かれることもあるかと思いますが、そういう高級品だけがブランドなわけではありません。
人が「あの人らしいね」ということがあるのと同じように、企業も「あの企業らしいね」があるのがブランドです。

例えば、我が家の近所にとあるコストパフォーマンスの良い定食屋さんがあります。
量も多くて、それなりにおいしいし、何より安いです。
接客はすっごく丁寧かと言えば、、丁寧は丁寧なのですが、なんというか作った愛想は全くなく、素で接客している感じです。
でも私は安いしおなかいっぱいになるし、おいしいし、そんな「素」の接客が決して嫌いではなく、けっこう通っています。
この定食屋さんはわざとやっているわけではないとは思いますが、「安くておなかいっぱいになってそれなりにおいしい、接客は”素”」というのが「らしさ」だよなぁと感じています。

これを戦略的にやるのがブランディングです。

昨今、大手だけでなく中小企業もブランディングに力を入れるところが増えてきました。
とはいえ、まだまだ取り組んでいる企業さんが少ないのも事実です。
ちょっと概念的なことを書くと、「モノ売り」から「コト売り」へのマーケティング3.0の時代が終わって、今や「自己実現」を売るマーケティング4.0の時代と言われています。
だからこそ企業さんの「らしさ」を好きになってもらって、ファンを増やしていきたいと思っている次第です。

ホームぺージリニューアルで経営者の方が凛とした姿勢で「こんならしさがあります」とか「実はこんなことが得意なんだ」と教えていただく会社さんでは、実際の相関はどれだけあるか分かりませんが、「お客様が会社に来てくれるようになりました」とか「なんかホームぺージからの引き合いが増えたんだよね」とおっしゃっていただけるようになってきました。
見てくださっているお客様もなにかピピっときて、声をかけてくださるんですね。ホームぺージを見て、相性もなんとなく感じられるのかもしれません。
そんなところがコーポレートアイデンティティ(=企業の個性)を感じていただけているように思います。

ここでは、企業の個性であるCIとCI要素であるMI・BI・VIについてまとめてみます。

CI:コーポレートアイデンティティとは

ウィキペディアによるとコーポレートアイデンティティとは「企業のあるべき姿を体系的に整理し、それに基づいて自社の文化や特性・独自性などをイメージ、デザイン、メッセージとして発信することで会社の存在価値を高めようとするビジネス手法」と書いてあります。
なるほど~~、分かるような、分からないような。。。

具体的には、企業理念・ビジョン・ブランドメッセージやそこで働く社長さん・社員さんそのものです。
社会にこう役に立つんだという願望から理念があって、それを構成するざっくりした?ところです。

そして、それらCI:コーポレートアイデンティティの要素となるのがMI・BI・VIです。

MI:マインドアイデンティティとは

いくつか検索するとマインドアイデンティティとは、「理念の統一」と出てきます。
「マインド」なので、「心」「精神」ですね。
社是、行動指針、各種スローガンなど、ブランドメッセージをもっと具体的に補うような言葉がこちらに相当します。またスローガンと似た部分もありますが、年度方針もそうですし、人事制度などもここに入ってきます。
行動指針があって、それに沿った行動ができているか、努力しているかが人事制度にもつながるので、MIに入ってくるですね。

以前会社勤めしていたころに、行動指針をもっと細かくした「お約束」というものを作ったことがあり、毎日少しずつ読んでみるということをしていたことがあります。
そのときは直接人事評価として使ってはいませんでしたが、先日その書類が出てきて見返したところ、”行動基準”になっていて、これがあると褒めたり注意したりしやすいな~と今さらながらに思ってしまいました。
思い起こすと、この「お約束」を基準にスタッフさんと面談したときは、注意下手な自分でもここはちょっと足りないよね、とかここはとてもできているね、とかコミュニケーションがとりやすかったです。
こんなことはわずかな一例ですが、こんな感じで理念の統一に向かっていくんですね。

BI:ビヘイビア・アイデンティティとは

これも検索すると「行動の統一」と出てきます。
「ビヘイビア」=behavior ふるまい、態度、行動、挙動、行儀、素行のことです。
その企業らしい振る舞いや社風を表します。
我が家の近所の定食屋さんは”素”というのが、その定食屋さんらしいし、そんな雰囲気です。

ある会社さんが、とある考えを持ってユニフォームをかっこよくして、ちょっと若めの女性を採用されました。そしたら、男性陣がこぎれいになって、笑顔が増えて愛想がよくなったそうです。
こちらの会社さんはお一人お一人はもちろんその個性をお持ちで、遠慮がちな笑顔がかわいい女性もいれば、ちょっとひねくれたジョークを飛ばす男性もいらっしゃいます。
でも、そのみなさんが集合体になっていると、個人個人とはまたちょっと違った雰囲気があります。言葉で表すと、いい意味で元気すぎず、でもしっかり個人が考えを持っていてそれを出せる会社、もちろんお客様や業者さんに対してはいつもウェルカムな姿勢、みたいな雰囲気です。
この会社さんはそんなビヘイビア・アイデンティティで素敵だな~といつも思います。

VI:ビジュアルアイデンティティとは

これはお待たせしました!「視覚の統一」と出てくるアイデンティティです。
一番分かりやすいですね。目に見える企業イメージのことで、ロゴ・商品そのもの・商品のパッケージ・チラシ・社屋・名刺・封筒など、あとはよく彩企画がお世話になることが多い工務店さんですと養生シートや社用車などもこれに相当します。
ブランディングというと、ここが最も分かりやすいのでロゴを決めよう!とか始まりやすいかもしれないですが、ブランドというのは見た目に表現される以外に、その下層というか同列でもある部分ですが、BIもMIも重なり合ってビジュアル化されるので、ビジュアル化の前にたくさんの準備が必要です。
この準備はとっても大変ですが、自社を知るにはとても良い機会だと思います。

そうそう、余談ですが彩企画のロゴは羽ペンです。
彩企画ロゴ
どうして羽ペンかというと、コンテンツを大事にしたいから「ペン」を描きたかったというところと、仲間やお客さまと一緒に上昇していきたいということを「羽」で表したかったので羽ペンにしました。
「羽」は、初めて社会人になったときの会社で習った「Plan」「Do」「See」「クリティーク(その会社ではらせん状に舞い上がるという意味で使っていました)」というのがあるのですが、このクリティークのイメージです。
今は世の中は、PDCA「Plan」「Do」「Check」「Action」ですが、なんとなく社会人1年生時のインプットが残っていて、クリティークをイメージしました。

まとめ

余談が長くなりましたが、ブランディングはロゴなど明らかに目に見えるところだけではなく、その奥にたくさんの要素があります。
見た目に表現するまでには、社員さんへのインタビューや分析など、ちょびっと長い道のりがありますが、その過程もまた、その企業さんらしさが出てくるように思います。実際、そこは決めていく経過を共有していると、とても感じる部分です。

そして、そのらしさを社内で共有して、外に向かって発信していくと、統一された一貫性のある芯の強いメッセージを送り届けられることにつながります。

個人の方も企業さんも意図しなくても「らしさ」はあるので、ブランディングにより、より洗練された「らしさ」を好きになってもらえるお手伝いをこれからもしていきたいです。

この記事を書いた人



錦織綾

ブランドプランナー 錦織 綾
出身:千葉県千葉市
資格:ブランド・プランナー/産業カウンセラー
趣味:ピアノ、合気道

工務店・住宅業界に特化したWEB制作会社に15年勤務。ウェブディレクターとして500社以上の中小企業のホームページ制作の実績をもつ。特に、各企業のブランディングを行ったホームページ制作を得意としており、数多くの人材採用・顧客集客の成功事例を生み出している。