こんにちは、市川市のホームページ制作会社「彩企画(あやきかく)」です。
今回は、ビジネスでGmailを活用されている方にとって、非常にインパクトの大きいニュースをお伝えします。
Googleは、Gmail以外のメールアドレス(独自ドメイン等)をGmailで送受信する「POP3/IMAP」のサポート終了をアナウンスしました。これまで「独自ドメインのメールをGmailで一括管理」していた運用が、2025年以降、根本から覆る可能性があります。
1. 終了するのは「外部メールの取り込み(POP3)」機能
これまで、Gmailの「設定 > アカウントとインポート」から、外部サーバー(お名前.comやXサーバーなど)のメールをGmail側で受信する設定が可能でした。
今回の変更でできなくなること:
- Gmail以外の外部メールサーバー(POP3)からのメール取り込み
つまり、「独自ドメインのメールをGmailで送受信する」という従来の便利な仕組み自体が、セキュリティの観点から使えなくなるということです。
2. なぜこの変更が行われるのか?
Googleは、ユーザー名とパスワードだけで接続する「基本認証」の廃止を進めています。外部サーバーとの連携において、この旧来の接続方式がセキュリティリスクになると判断されたためです。
今後は、より安全な「OAuth 2.0(オーオース)」という認証方式が必須となりますが、一般的なレンタルサーバーのメール機能はこれに対応していないケースが多く、結果として「連携ができなくなる」という事態に陥ります。
3. 独自ドメイン利用者がとるべき「代替案」
2025年の完全終了に向けて、以下のいずれかの対策を検討する必要があります。
① Google Workspace(有料版)への完全移行
最も推奨される解決策です。独自ドメインを直接Google Workspaceで運用すれば、外部サーバーを経由せずにGmailの機能を使えます。今回の変更の影響を受けず、セキュリティも最高レベルに保たれます。
② 有料の転送サービス・転送設定を利用する
お使いのレンタルサーバー側で、Gmailのアドレス(@gmail.com)にメールを「転送」するように設定します。ただし、この方法では「返信時に独自ドメイン名で送る」ことが難しくなる(または同様に制限される)可能性があるため注意が必要です。
③ メールソフト(Outlook / Thunderbird等)への回帰
Gmailでの一括管理を諦め、PCにインストールしたメールソフトで管理する方法です。最新のソフトであれば、各社レンタルサーバーのメール設定は引き続き利用可能です。
4. 注意点:放置するとどうなる?
サポート終了後、設定をそのままにしていると、「外部メールの受信が止まる」「Gmailから独自ドメインでの送信ができなくなる」といったトラブルが発生します。ビジネスメールが数日間止まるだけでも、信頼損失や機会損失に直結します。
「自分はどう設定したか覚えていない」「今の運用を維持するにはどうすればいい?」と不安な方は、早めの確認をおすすめします。
まとめ:最適なメール環境の再構築は彩企画へ
今回のGmailの仕様変更は、長年独自ドメインを便利に使ってきた方ほど影響が大きくなっています。しかし、これはビジネスインフラをより安全な環境へアップデートする絶好の機会でもあります。
市川市の彩企画(あやきかく)では、お客様の現在の運用状況をヒアリングし、最適な代替案のご提案を行っております。
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